エビデンス

14.赤ちゃんの安全を考えるとベビーベッドがのぞましいかも?

adash333

出産直後に、病院で母子同室でベッドを共有した結果、乳児が死亡または瀕死の状態になった18の症例報告が2014年に報告されました。
別の報告では、1日24時間母子同室で生まれた赤ちゃんの14%が、主に母親の授乳中の居眠りが原因で、ベッドから転落する「危険性があった」とされています(Lipke 2018)。

出産直後に
(1)母子同室
(2)母子同室でない
2グループに分けて行ったRCTでは、2グループに、6か月後の母乳育児にも、母乳育児時間の中央値にも影響は見られませんでした。

そのため、母子同室でなくても、母乳育児が阻害されるというエビデンスはないので、出産直後は、母乳育児に関しては、母子別室でも気にせず、お母さんは休んでよいと思われます。

参考文献

Jaafar SH, Rooming-in for new mother and infant versus separate care for increasing the duration of breastfeeding, 2016 (エビデンスレベル★★★☆☆)

Lipke B, Newborn Safety Bundle to Prevent Falls and Promote Safe Sleep, 2018 (エビデンスレベル★★☆☆☆)

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えびちゃん
えびちゃん
6歳と3歳の二児の母。 夫婦ともに東大理三出身、東大医学博士。 「エビデンスに基づく教育」で、親も子どももハッピーになれる子育てを応援します。
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